◆鍼療日時…月水木 8:15〜13:30
             火 金 9:30〜13:30 (月2日)
            土  8:15〜12:30 (月2日)
            ※詳細は毎月の鍼療日のお知らせを参照ください。

  ☎ 080-1604-0789 島田市東町1370-2

  ※カーナビ検索は東町1377-1官養院に設定。(官養院東隣の建物に治療室)
   また、Googleで"ここらぼの家"を検索されるとわかりやすいです。

 ◆お知らせ◆
     
   ・お子さま連れでお越しになられる方は先にご相談ください。
   ・逆子治療も承ります。週数に関係なく、即ご相談ください。
   ・展示会・お教室・講習会なども主催しております。
      アロマヨガ、養生法、気功教室、心理学 etc
   ・個性診断も取り入れる場合があります。診断のみも承ります。
      ISD個性心理学、赤もち診断 etc

2009年11月30日

冬には冬の

最近の気候、ちょっと変だと思いませんか?

もう12月間近というのに、日中は大分温かいですicon01


東洋医学では、このような状態を逆風(ぎゃくふう)といって、
あまり良い傾向とは判断しません。

厳しい冬を過ごすことは辛いものですが、
四季それぞれを良く生きる為には、必要な時期(寒さ)であると考えるからですface06


古典医学書『素問』によると、
人間は、冬の期間は、日が出るまでは行動しない方が良い。
冬場は冬眠の期間であるから、心身共に疲弊するようなことはしてはいけない、
それに反すると、春の成長や発育(芽吹き)に支障をきたし、
夏になって症状が出る。というような内容が記載されています。

1日の中では、朝〜午後は活発に動いて良い(動くべき)時間帯で、
夜は、心身共に休むべきである というように、
その時に応じた、養生の基本ともいえる自然の法則が説かれています。


冬は、土が締まり、虫や小動物は地中に入り、冬眠状態になります。
次の季節を迎えるための準備期間です。

虫や小動物は、それを知ってか、
自分や子孫を守る為に、そのような生き方になっていますicon12


四季それぞれのメリハリがなくなると、
植物・作物はうまく育ちません。
人間も例外ではないということが古典には書かれています。

ですから、冬らしい冬を取り戻すことが重要です。
地球温暖化、異常気象に歯止めをかけるには、一体何をしたら良いのでしょう。
ひとりひとりが、身の回りのことに目を向けていかなければなりませんねface01  
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Posted by 治療室すずみ at 15:43Comments(0)養生のヒント

2009年11月29日

今日の一枚

初夏からずっとはまっている一枚。

ボロディン四重奏団演奏
アレクサンドル・ボロディン作曲
 『弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調』



気持ちがノビやかになり、解放感に包まれる楽曲ですicon12


緑のにおいと木漏れ日、さわやかな風、それらが相まって織りなす風景…。
黄昏の感じも漂って…。
おっと、妄想の世界に入ってしまいましたicon10


1962年の演奏が、これほどクリアに聴けるのは奇跡じゃないかと思う。
技術の進歩とはありがたいものです。


最近の私の日々の楽しみは、あまり外出できない為に、
音楽が大半を占めるものかもしれません。

そんな時、クラッシック音楽は、自然の音や空気を蘇らせてくれるのです。
深呼吸〜という感じicon12
もっとも私の想像力次第ですがface02  続きを読む
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Posted by 治療室すずみ at 12:35Comments(0)趣味、日記

2009年11月28日

自己との対峙

自分と向き合うこと。
これはこれは、後回しにしがちで、目を背けたいこと。

面倒だし、悩みが増えるし、時間もないし
楽しいだけでいいじゃん!って思いたい。

しかし、
病気や症状を克服するためには、
自己との対峙が必要な場合があると思いますface06

病気や怪我やストレスで心身を患っているのに、
更に自己との対峙をしなければならないというのは、
精神的にも肉体的にも、とってもしんどいことです。


私の浅い人生経験から感じるのは、
病気になる時というのは、
ほとんどの場合、自分らしく生きていない状態が続いているようです。


自分らしく生きていない・生きられない その原因は様々で、
考え方の方向性をちょっと変えればいいようなモノもあれば、
当人の努力だけでは、どうしようもない問題もある。

どうにもならないことを言い訳にして、それは当人の逃げ! と言い切る人は、
相当運の良い人生を送ってきたのかもしれない。
もしくは、相当の苦境を必死で乗り切った人かもしれない。
それはわからないけれど、
私は、世の中には、どうしようもできないこともあると思っています。

しかしながら、そのような環境下であっても
病気になる人とならない人がいるのは事実です。
理不尽ですが…。


私が忘れてほしくないのは、
"自分はどうしたいのか" ということを考えるということ。
"自分を大切する" ということの本当の意味をよく考えるということface01


"自分のことはさておき、周りを大切にしてきた"、そんな方が、
心身を病んでいるケースをよく見受けます。
これにはとても心が痛みます。


でも、そんな風に生きてきた人を、
がらっと変えてしまうなんて、不可能だし、それこそ不自然。
だから、少しずつ、自分を許す様な感じで、自分を認め、
自分を拘束する何か(考え方や意識)のレベルを下げていくをことが大事かと思います。
要は、自分で自分を解放することです。  続きを読む
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Posted by 治療室すずみ at 12:02Comments(0)つぶやき

2009年11月27日

タァツァイに学ぶ

見て見てー!と誰かに言いたくなった。
この元気一杯のお野菜。(直径40cm)

店頭で、迫力に圧倒されて、ついつい笑顔になってしまいました。

どう見ても、太陽と土と水から得た、元気の結晶icon12
生産者の愛情も忘れてはいけませんface02



いのちを食べて、いのちに変える。
そんな、いのちの循環 があります。
"いのちの循環" すなわち、"気の循環" であります。

他の気を我が気 として、自らの生や命に変(化)えているのです。
まさに、私達は生かされている。


そのようにして、現象として私達の生は "ここにある"。
自然の・地球の・宇宙の一部分として私達は "ここにある"のです。


ただそれだけのこと。(エラそうに、わかったつもりになって、すみません。)


そんな風に考えると、
争いも憎しみも、なんだか虚しいことに感じてきます。

人間は、生かされている。
そのようにしか、生きられない。
だから、ほどほどに力を抜いて生きるのが、自然の摂理にかなっていて、心身に無理がないのでしょうね。  続きを読む
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Posted by 治療室すずみ at 12:10Comments(4)趣味、日記

2009年11月26日

ぎっくり腰の応急処置

"治療室すずみ"における、タイムリーな話題です。


ぎっくり腰の時、患部を 冷やす か 温める か。


これは難しい問題です。どのくらい難しいかというと、
西洋医学(現代医学)・東洋医学 の垣根を越えて、
あなたならどうする?と度々話題にのぼるほど難しい問題です。(少しわかりにくいですね…)


この時に考慮すべきポイントは、
痛みの増幅を抑えること と いかにしこりを残さず治すか ということです。


ぎっくり腰は、腰部の筋肉の急な炎症 の状態です。

炎症ですから、部分的な強い熱があります。だから、激痛なのです。

発症してすぐは、激痛の原因であるこの熱を、一気に取る必要があるので、
必ず冷やす のが原則です。

冷湿布は冷やすだけでなく、鎮痛成分が含まれますから、痛みの軽減と炎症の鎮静の両方が狙えるのです。


しかし、ここで、冷やす時間が長すぎると、
この冷えが、体のシンに残ってしまいます


それがくせもので、次回の腰痛の原因になりかねません。

東洋医学から考えると、
炎症に至るには、それなりの理由がある と考えます。
つまり、熱が一カ所に集結して、痛みを出さざるを得ないような状態であると考えられます。

ですから、熱は、熱として出すべき と私は考えます。
結果として、出せなかった熱が体内に残ると、それが温床となって様々な症状を引き起こしかねないからです。

また、ぎっくり腰の原因は、"冷え"が深く関わっています。
ですから、更に冷えを加えるようなことは、体に毒になります。


以上の理由から、私が患者さんに指導する際は、
冷やすのは長くても発症から24時間以内と考えています。
(本当は、もっと短くと言いたいところですが。)
(初期の急激な痛みがある程度落ち着いたら、中止と言いたいところです。)

ただし、炎症の程度は人によって全く異なりますし、
回復度合いも異なるので、実際に診て決断することが原則です。


しかしながら、ぎっくり腰の時は、動けない! ので、
無理に体を動かせませんし、実際に立ち会えない場合が多いのも事実です。
その時には、ご本人の感覚を元に塩梅し、家族による手当が大事ですicon12


以上、私の考える一般的な基準を申し上げておきます。

予後(治った後どうなるか)や、経過(どんな風に治っていくか)に深く関わることでありますから、
迷ったときは、ご遠慮なくご相談下さいface01


 ※誤解の無い様にお断りしておきますと、
  医師の指示を無視することをおすすめしているわけではありません。
  医師の中には温めよ!  という考えの方もおられますし、
  大勢の患者を診るという責任上、5分診療しかできないような忙しさから考えれば、
  適切な指示を出す時間もない、という現実もあるのではないかと思います。  続きを読む
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Posted by 治療室すずみ at 12:36Comments(0)症状

2009年11月25日

内臓を整えるということ

先日の記事眠れるはりの美女!?にて、
内臓の調子を整えることが重要と書きました。

なぜ内臓なのか? その疑問に少しお答えします。


ほとんどの症状は、最終的に内臓の問題。
(事故や怪我は除外。)
例えば、肩こりの患者さんに対しては、
肩こりを治すために、まず内臓の状態を整えましょう! ということになります。
頭痛も不眠症も風邪も、同じです。

肩こりの時は、「手っ取り早く、肩だけの治療をしてくれればいいのに」
と言いたくなりますが、
内臓を整えるからこそ、手っ取り早く治っていく のですface02

内臓を整える手段として、一番早いのは、鍼治療。
その次に、生活習慣やストレスの問題へと掘り下げていきます。



私は、治療の前に患者さんに対して四診(ししん)を行います。
四診とは、見る・聞く・触れる などして、情報をキャッチすることです。
例えば、皮膚は内臓の鏡ともいいますし、顔色や皮膚の状態からもおおよその判断はできます。
いちばん克明なのは、脉診です。

それらの情報をもとにして、患者さんの全体像を捉えています。
その中核は、"内臓の状態を診断すること"なのです。



この治療のメリットは、
あくまでも内臓を治すことをターゲットにしているので、
肩こりも目の疲れも腰痛も、一つ一つを一度に治療出来ることですicon12

心身をまるごとひとつ に捉えるから、
こころやからだの部分を一つ一つ切り離して治療する必要がないのです。


その不思議さは、ことばで表現することができませんface06



内臓を大切にするということが、
どれほど大事なことであるか、少しわかった気がしませんかface02

"治療室すずみ"ではあなたにとって大切なことは何かを、あなたと一緒に追究していきますface01

小ちゃいけど、強い味方ですicon12  続きを読む
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Posted by 治療室すずみ at 13:05Comments(2)不安や疑問Q&A

2009年11月24日

眠れるはりの美女!?

冒頭から冗談を失礼いたしました。寒いですね…。


しかし、冗談と思いきや、実は私はそうは言い切れないと本気で思っていますface06


日常の治療において、
治療中に気持ちよく眠り、治療後に変化が出ることがあります。
足や全身が温まる、むくみが取れる、顔色が良くなる、目の輝きが変わる、といった目に見えるものもありますし、
手首の脈の状態から感じ取れるものもあります。
気持ちが楽になったとおっしゃる方もいらっしゃいます。

(つまり、タイトルは冗談という訳でもないのです…face06)


でもでも…、治療中に眠ってしまうとは、どういうことでしょうicon23

鍼が刺さっているのに眠るなんてありえないface08 とお思いでしょうが、
眠くなってしまうのです。また、その"うとうと感"が気持ちいいものでもあります。

実際に治療をうけた方は、言われてみれば…と心当たりがあるのではないでしょうかface02

"治療室すずみ"では、8割程度の方が治療中に眠っておられるようです。
私も自己治療時は、読書しようと試みますが、眠気に勝てません。

これは、いったいどういうことでしょうか。


東洋医学的に表現すると、
全身の"気"が順調に巡りはじめ、心身が回復に向かっている事を示します。

また別の表現では、
心身のリラックスモードのスイッチがONになった とでもいいましょうか。

すると、眠くなったり、ぽわっとした気分になるのです。


治療中に眠ってしまう事は、治療効果にも良い影響があります。
普段、眠っている間に疲れが回復することは、ご自身の体験からもご存知のことと思います。

また、現代医学の側面から申し上げると、
鍼治療により、生体は副交感神経優位の状態になるので、
胃腸を中心とした内臓の働きが活発になり
内臓の本来の機能が発揮出来る状態が整います。


これらのことが、心身の疲労や痛みを取るときの一つの重要な鍵となります!


細々とことばで説明するよりも、まずは体験に限ります!icon12
治療後や翌朝のスッキリ感を、ぜひ味わって下さいface02  続きを読む
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Posted by 治療室すずみ at 13:51Comments(0)不安や疑問Q&A

2009年11月23日

捨てるという選択

『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』

ゴーギャンの作品の題名である。
私は絵画に関して素人だが、
そこに描かれる ヒト・鳥・小動物や木々は、
同じ生命単位として存在しているように感じる。

その生物独自のカタチを形成して存在しているが、
カタチが違うだけで、生命そのものにはなんら変わりがないように感じる。


描かれているのは、もの だけではない。
気温や風、音、体温。
太陽に照らされた皮膚の質感を感じ取れるし、
その様子から太陽光の強さ、におい、暑さまで伝わってくる。


他の生物の命を最低限頂戴して、
生命の存続に関わる基本的な欲求にしたがい、
生あるものたちが、共存しているようだ。


必要最低限の欲と依存関係。
私達はそのようなヒトであったのだろう。
本当は今もそうであると思う。

しかし、目先のモノに捕われ、これまでの時代背景から、
現在のヒトは、その頃のヒトとはかけ離れてしまった。

現在はあらゆる基準や価値を設け、モノを作り、それらを巧みに使う。
しかし、結局はそれらに振り回され、
自分の感覚を大事にすることができなくなりつつある。

基準に適合しない、白黒つけられないファジー(曖昧)な部分は切り捨てられる。
そんな世界にしてしまったのはヒトである。
そしてそれに限界を感じてきている今日この頃。

うつ病などの精神症状は、窮屈な世界が作り出したものだと思う。
各種アレルギーが急増していることも、そこに起因しているように思えてならない。

もう一度、寛容で柔軟であそびのある、そんな世界を。
まずは自ら、手放す勇気を持つことである。
手放して初めて、自らが解放され、本当の自分と向き合うことができるのだ。  
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Posted by 治療室すずみ at 12:24Comments(0)つぶやき

2009年11月22日

ゆるみ(癒し)のすすめ

昨日の『相反する要素』のつづき。

これぞアンチエイジング。
心身を若く保つためには、心身が柔軟であること
大事。
私は深く、そう思います。

では、心身共に、やわらかく・ゆるやかに保つには
どうしたらいいのでしょうか??


身近なところから考えてみましょう。
例えば、人から与えられたら嬉しいこと、又は、自分から誰かに与えてあげたいこと・・・

私の頭に浮かんだのは、
気配り・思いやり。
体温のあることばや行動icon23

このようなことに触れた時、人の心身はゆるむのではないでしょうか。
ほっとしたり、顔がほころんだりface01

他には、自然のもたらす 風・におい・音icon01

お気に入りの音楽を聴くこと。好きなスポーツをすること。
子供と遊ぶこと。時にはおいしいスイーツをいただくことface05
人にもよりますが、これらは、癒しにつながることです。

自分の好きなこと、楽しんでする というのが一つのポイントですねface01



癒される〜と感じたその瞬間、まさに"心身がゆるんでいる"状態です。
"心身がゆるむ"とは、つまり、"心身のがのびのびと緩んでいる状態"です。
(これはあくまでも漢法の表現で、
普段使用している"気が緩む"という言葉は若干意味が異なる部分もあります。)


ある程度の気のゆるみが、自分を解放し、ありのままの自分が顔を出すのですicon12



ここで注意。
ゆるみっ放しは、悪影響ですface07
なにごとも、過ぎたるは及ばざるがごとし ですface02
その調節がいちばん難しいのかもしれませんicon10  続きを読む
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Posted by 治療室すずみ at 08:50Comments(0)自分らしく あなたらしく

2009年11月21日

相反する要素

唐突ですが、
"自分らしく生きる" には、
つまるところ、
孤独に耐えうる強さが必要ではないかと思います。

しかし、意固地になって頑固に強さを求める必要はないと思います。face06

一般的に、強いもの・硬いもの は、衝撃に弱い からです。


従って、あそびのあるもの、クッション性のあるもの、柔軟なものほど 強い
とも言えます。


こころもからだも、やわらかく・ゆるやかに保つと、そこには同時に強さがもたらされる。

ゆるみ、柔軟になるからこそ、安定し、不動にもなる。


このようにコンディションが整っていると、
自分らしさや魅力が自然と表出してくるのだと思いますicon12



東洋思想のひとつ、『陰陽不可分』の意味することは、

ひとつの事物には、相反する要素・性質の両面を持ち合わせていて
それが一体の事物としてあるということ。(依存関係にある。)
また、ものごとは決して割り切れるものではないということをも表しています。

これこそが、人間の魅力ではないかと私は思います。


ひとつのことを一面から見るのでは、それは本当に見たことにはなりません。
様々な角度から、遠近感をもって捉えようとすると、
自ずと答えへと導かれてゆくのかもしれません。  
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Posted by 治療室すずみ at 08:57Comments(0)東洋思想